子供が作れるエッグタルト
うちに材料が揃っていて1時間かけずに作れるお菓子、なんとなく買うのに罪悪感感じるんですよね。
「あ!あれ売ってる!おやつにいいな。でもなー、うちで作れば自分の好み合わせたのがずっと安く食べられるよ。めんどくさいけど。でもなー、(以下ループ)」
そういう食べ物、エッグタルト。
先日パイシートをうっかり2kgほど買ってしまったこともあり、今はめんどくさいどころか積極的につくらなあかんときでしてね。今日のおやつに長男と一緒に作りました。雑さはあるけど、まあまあ戦力になってきました6歳児。
材料について、生クリームと牛乳を半々の少し軽いカスタードが入ります。生クリームと牛乳の割合は好みです。
バニラはオイルでもバニラビーンズを使っても。前者はバニラオイルです。エッセンスではありません。エッセンスは加熱で香りも揮発しますが、オイルは飛びませんので焼き菓子にはオイルで。バニラビーンズを使うなら1/2本くらい。
カスタードの砂糖を少なめにして、底にラズベリージャムやマーマレード、半分に割ったカラメルタブレットなどを忍ばせても楽しいです。
なお、私は普段だとベラミーズの150gのパイシートを使い、単体のマフィン型を9個使って作りますが、6個取りの型を使う場合は材料を全て2/3量でやってもらうと6個分の分量です。
材料(マフィン型9個分):
冷凍パイシート 150g
卵黄 3個分
牛乳 75g
生クリーム75g
砂糖 35g(20gくらいでも大丈夫)
バニラオイル少々 または バニラのさや1/2本
作り方:
- パイシートは解凍し、包丁で縦横3等分に包丁を入れて9等分に切り分け、ざっくり1.5倍くらいの大きさに伸ばします。
生地をのばす際、少しのばして四隅を内側に折り込んでまたのばしていくと円形っぽくなりますが、そこまで気を遣わず適当でも構いません。 - 型の内側に貼り付け、冷蔵庫で冷やし固める。
6歳男児が伸ばして貼り付けたらこんな感じ。もう少し、いやもっと雑なものもあります。冷蔵庫に入れるのは、ダレてきた生地を冷やし固めてこの先の作業を円滑に進めるためです。 - 卵黄からバニラオイルまでの材料をボウルでよく混ぜ合わせる。
お急ぎなら計量カップの中で混ぜてしまうと、後の作業が楽です。
バニラビーンズを使うなら、あらかじめ粒をさやから出したものを牛乳と生クリーム、砂糖とともに鍋に入れて火にかけ、60℃程度まで加熱して冷ましたものと卵黄を混ぜ合わせるということになります。 - 2を冷蔵庫から出して、満遍なくフォークでつつく。
空気穴を開けることで生地の浮きを防ぎます。 - 4の3のカスタード液を等分に流し込み、マフィン型を置いた天板を190℃に予熱したオーブンの中段に入れて15分、次に220℃に温度を上げ、天板も上段に差し替えて色づきを見ながら10〜12分焼く。焼きあがったら5分ほどそのままにしてから、火傷に注意してそっと取り出す。
最後焼き色をしっかりと仕上げます。焼きたてをすぐ出そうとするとカスタードが流れ出たりということもあるので、少し落ち着かせてからそっと取り出します。
焼き上がり、パイ生地の角を折っていても折ってなくても、それなりに焼きあがります。
今回底にマーマレードを忍ばせたらもうすっごく美味しい。果物とカスタードの焼き菓子となると、ちょっとクラフティなんかのフランス菓子方面に振れますね。
なお、温かいうちにいただくと、カスタードがフルフルです。 冷めたらカスタードは柔らかいけれどしっかりしてきます。そのままいただいてもいいし、トースターで軽く焼き直して、出して少し置いてパイをサクッとさせてからいただいても。
行きつけのパン屋さんが、クロワッサンやデニッシュを買ったお客さんに「温め直すなら、トースターで焼いて少し置いてから」と、いつも感心するほど熱心に伝えてらっしゃるのだけど、これは本当にそうだなというところで、パイ、クロワッサン、デニッシュなどのバター折り込み系のおいしさが最大になるのは焼いて、ジュワジュワと焼けたバターが落ち着いて小麦粉の層に染み込み、噛んだ時にサクッパリッと砕ける「冷めたて」ですねぇ。